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トンネルを、1マイル掘るのに1人は死ぬ・・というのがタイトルの由来な訳ですが、昔長い間造船所に勤めていた父が言ってた、「(タンカーとかの)でかい船を一隻作ってると、出来あがるまでに1人位は死んだ」という言葉を思い出しました・・。

最初、父にそれを聞いた時にはあまり真に受けてませんでしたが、後年、うちの会社にたまたま、父と同じとこにお勤めだった方(その人はブルーカラーの父と違い、ホワイトカラーっぽかったですが・・)がきて、訊いてみたらあっさり肯定されたので、ちょっとびびったり。

ある程度のリスクが必要な職場ってのは必ずあり、それによって社会は成り立っている訳で、本当頭が下がりますが、その過酷な環境ゆえ、団結が必要となり、それを乱す者はたとえ肉親であろうとも、制裁しなければなかった兄・・。

愛し、守り、導いた・・その結果が「これ」なのか・・と。なんか、前話「グランドマスター」と似た後味ですね。なまじ身近な家族or仲間だからこそ、起こってしまった凶行。つくづく、愛と憎しみは紙一重・・というか。

もういっこの女子高生の事件の、獲物のように、友人だったはずの少女を「狩った」のよ・・というオチも怖い。父や兄の愛・関心を、自分が目をかけてやった貧乏人の少女に「盗まれる」のを憎んだ訳ですが・・。

自分の好きな人の相手を、いちいち殺すという形で排除していったら人間やっていけませんし、自分もいずれ大人になって、家族以外に大事なものを増やしていく訳ですが・・。それが分からず、かっとなって殺してしまう辺りが実に子供(いや、本当に子供なんですけども)・・まぁ、彼女と私は「違う」という、選民意識がベースにあったからこその犯行なんでしょうけど。

未成年ですし、そこそこの刑期で出てくるんでしょうけど、真に彼女が罪の意識を感じ、反省する日はやってくるんでしょうか?狩った「獲物」は、自分と同じで、この世にたった一人しかいない、(特に母親にとっては)かけがえのない「人間」だったということに、気付ける日が・・。

残酷な犯行そのものより、それを罪だと感じ得ない、心(の持ち主)の方が怖いよなぁ・・というか。それが変わらない限り、また同じことをする可能性はある訳ですし。
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