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原題は「Supply&Demand」(そのまんま)

当たりの回とハズレの回があるように思いますが、今回は当たりでした。グー!

拷問の上射殺された大学生ウィルの部屋からヘロインが見つかり、遺族である父に「息子さんは売人だったんじゃ?」と、不愉快にさせることを言わなきゃいけない、マック達の仕事も大変です。

殺された大学生のルームメイトで、何か知ってるらしい金持ち馬鹿娘が口を割らなくて、正義感から怒りに燃えまくるステラ。身寄りもなく、ずっと苦労を重ねながらも立派な社会人となった彼女には、親に甘やかされ尽くしたこんな馬鹿娘、絶対許せないでしょうね。

で、そんな彼女を、金持ちからの苦情を受けて注意しにきた内部監査局からかばい、あとで馬鹿娘宅の令状がとれたら、遠慮してる背中を「君のヤマだ」と押してあげる、マックが最高!上司として素敵過ぎ!

エイデンが、カバンを調べてフェイクだと気付いたことから手がかりを掴んだ時の誉めっぷりも素敵でしたし、途中で容疑者を鮮やかに取り押さえるとこはさすが元海兵隊。そして最後、息子が、信じたとおりの真面目な青年だったと立証された父親が、息子の荷物を片付けてる、それを手伝ってあげる姿も素敵度MAX!
I'll follow you!

エイデンも、カバンの件もですし、ガッラの悪い容疑者に臆することなくサンプル採取する様とか、本当堂に入ってる・・頼もしい。ルックス
も好きですし、ダニーやマックと、仲がいいけど色恋の可能性は全く無くて、そこが好きなのに・・(以下自粛)

この回はやや影の薄いダニーですが、馬鹿娘の売った、純度の高いヤクで死にかけてた女子大学生をすんでのところで救うというお手柄あり。しかしその、救った方法が人工呼吸・・マウストゥマウスな訳で、これがダニーの初キスシーン?なのかは知りませんが、とにかく画面前で恐慌(?)をおこしたダニーファンの女性は多そうな・・(それとも、「あんなん、キスのうち入るか!」と一笑にふされるのがオチか?)

ダニーといえば、フェイクのバッグ売ってた、実は殺人犯な売人んとこへ行った時、マックが、偽ブランドマークの箱ひっくり返した・・あの時、彼に向けた表情が良かったような。

とまぁ、満足度の高い、お腹いっぱいな回でしたけど、ちょっとひっかかるのがまず、死んだウィルがお金を稼いでいたのは、ヤクの売人ではなかったけどダフ屋だったというあれ。・・ダフって一応、違法行為なんじゃ・・?

あと、殺人犯を震え上らせる為のマックの脅し文句・・「ドジった貴様を組織の上層部は許さない。組織の殺し屋の手は、刑務所の塀の中まで届くぞ」というあれ。

確かに、何も知らない真面目な(ダフだけど)青年を、拷問の上見せしめの為殺した極悪非道なあの男には、犯した罪相当の「恐怖」を、報いとして感じて頂きたいところですから、マックの台詞も分かる・・分かりますけど、でもそれは、まがりなりにも刑事組織・・「法」が何より遵守されるべき刑務所内で行われる、私刑殺人という違法行為を、警察の人間であるマックが(言葉の上だけにしろ、本気で信じてるにしろ)許容している・・という形になる訳で、ちょっとそれマズいんとちゃう?という気が・・。

マック個人がどうこうというより、事実にしろ都市伝説レベルにしろ(多分、事実なんでしょうけど・・)、「刑務所いかれこれ」な話が、脅し文句として通用する、そのこと自体が、それこそ「アメリカいかれこれ」という感じがして、なんだかな~と(方言ですいません。でも、私の中で一番、「いかれこれ」がしっくりくるんで)

犯した罪は、(たとえ、残念なことに法廷が常に正しい刑を下すとは限らなくても、法治国家である以上)法廷で決定した「刑」によってあがなわれるべきであり、「私刑」という無法によってあがなわれることを、決して認めてはいけないはず(感情的には確かに、私刑でブチ殺されろよお前!と言いたくなる犯罪者多々ですけども)

法で厳しく管理されるべきの刑務所内ですら無法が跋扈する・・跋扈することを認めるというのなら、いわんや塀の外は・・って話ですよ。

そこまでムキに、言葉尻をとらえる必要もない・・CSI:は、知的サスペンスとはいえあくまで娯楽番組なんですから、もっと軽く愉しむべきかもしれませんが、それでも、ひっかかるものはひっかかる・・。スタトレ見ててたま~に感じる、アメリカ的思想(の押し付け)がハナにつく、あれと似たことなのかも。そのドラマが「作られた国」と、違う国の人間が見てるからこそ余計に感じるのかもしれない「違和感」とでも申しましょうか。

グリッソムもホレイショもマックも、皆頑張って、悪い人を出来る限り捕まえて懲らしめてる・・それらが皆、無駄だなんて決して思っていませんが、どうしても「対症療法」に感じるのも事実。銃が蔓延してたり、他者やよそ者を「敵」と認識する心理とか、そういう下地に対して、犯罪が起こる(手)前の段階でなにかしら、「原因療法」を施すことは出来ないのか・・と。

勿論「原因治療」は、一介の警察官or鑑識官でしかない彼らにとって職責以上のもの・・とてもやないですけど手に負える代物やないでしょうし、そもそも派手な「対症療法」だからこそ、テレビ番組のネタになって、視聴率稼げる訳であって、地味~であろう「原因療法」で番組作っても誰も見ないでしょうけど・・。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」でマイケル・ムーアがツッコんでたことですよね、ここら辺のことは。

現地(アメリカ)でCSI:シリーズを見てる人達が、犯罪に立ち向かう捜査員達を応援すると同時に、「そもそも、こんな事件が起きてしまったのは何故?どうすれば食い止められたのか?」と、悲惨な事件(が描かれること)を「当たり前」だと受け止めず、原因や食い止め方の方にまで、心を向けてくれてたらいいんですけど(たとえば今回の話だったら、麻薬を使うという「需要」があるからこそ「供給」され、その過程でこんな悲惨な事件が起こったんですから、ひとりひとりが決して、麻薬に手を出さなければいい訳です。難しいことではありますが)

そして原因に目を向けるべき・・ってのは、日本で見ている私達にも言えることかもしれない・・今でこそ、アメリカほどは治安悪くない・・海辺でパーティーしてたらいきいなり銃撃!ってことはないですけど、それでも、凶悪犯罪が全くない訳ではないどころか、そこそこは起きてる・・この前の闇の職安の事件だとか、以前とは形態の違う犯罪も。

まさに「他山の石」。具体的に何すりゃいいっってすぐ分かるもんでもないでしょうけど、とりあえず、分かりきっている正しいことをやっていく・・子供はちゃんと愛情をもって、かつきちんとしつけて育てるとか、周囲の人と出来る限り仲良くするとか、そういう、地味な積み重ねが大事なんではないかと。

今は、「海辺でパーティーしてたら銃撃!」というシチュエーションを、「(これが日常・・というか、十分「あり得る」なんて)んなアホな!」とツッコめる訳ですが、いつか、日本の視聴者もツッコめない・・笑えない日が、やってこないとは限らない・・。悲惨な事件や、捜査側のやり口・過激な台詞(主にホレイショか(笑)?)に、「西部警察かよ!」とか、ツッコめる「余裕」があるってのは、考えたら幸せなことなのかも。

ドラマですから多少、誇張されてる部分はあるでしょうけど、それでも、あんな事件が続々と起こり続ける、それが「日常」の物語として、当たり前?に享受されている・・冷静に考えたら結構、怖いことだな・・というか。

CSI:の、ドラマとしての素晴らしさや登場人物達の魅力は十二分に認めてますが(そうでなかったら、こんなに時間かけて見ない&感想書かない&絵描かない)、それとはまた別の話として、CSI:の物語を成立たらしめている「社会」そのものに慄然とさせられる、今日この頃。

それでも。好きですけどね、アメリカ。
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